眉間のボトックス注射で目が重いのはなぜ?その原因と対処法を解説

眉間にボトックス注射を打つと、目が重くなってしまう…
悩んでいる方もいらっしゃるのではないでしょうか。
今回は、ボトックス注射で目が重くなってしまう原因と対処法についてまとめました。
ぜひ参考にしてくださいね!

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ボトックス注射について

ボトックスとは?

みなさんは、「ボツリヌス菌」というバイ菌の名前を聞いたことがあるでしょうか?
「ボツリヌス」の語源はラテン語の「ソーセージ」。これは、19世紀にヨーロッパでソーセージを食べた人がこのボツリヌス菌が引き起こす食中毒にかかってしまったということが由来だそうです。ボツリヌス菌が作り出す毒素は自然界に存在する毒素の中で最も強力だと言われており、なんと青酸カリよりも殺傷能力の高い毒素なのです。
この「ボツリヌス菌」はA型ボツリヌスを作り出します。そこから抽出した毒素は、筋肉の麻痺を引き起こします。このように、一見毒素というと「身体に悪影響を及ぼす恐ろしいもの」とばかりと思いがちですが、この毒素をごく少量だけ痙攣している筋肉に注射した場合、その筋肉は弛緩して痙攣が治まることがわかっています。ボトックスとは、これを治療用に生成した薬剤のことで、米国アラガン社の商品名なのです。

ボトックス注射とは?

ボトックス注射とは、上記のような薬剤を注射して神経を麻痺させ、過剰な緊張によって固まってしまった筋肉を弛緩させることによって、特定の部位を動かしやすくする治療法です。勿論、ボツリヌス菌そのものを体内に注射して入れてしまうわけでは無いので、ボツリヌス菌に感染して食中毒などの症状を引き起こすといった危険はありません。
この治療法は以前から、眼科、神経内科の領域で、眼瞼・顔面痙攣などの病気の治療のために用いられてきました。主な例として挙げられる病気は、片側顔面痙攣、痙性斜頚、眼瞼痙攣、といった顔に関わるものや、下肢痙縮、上肢痙縮、小児脳性麻痺の下肢痙縮に伴う尖足などの身体機能に関わるものなど、脳卒中の後遺症に関連するものがあります。更に、発汗異常(脇汗)にも用いられてきました。

こういった症状の改善のほかにも、ボトックス注射を打って筋肉を弛緩させることによる治療法は、日本でも表情ジワを抑えるのに有効であると知られており、美容業界ではここ10年ほどの間に注目され始めました。
ボトックス注射の最大のメリットは

・メスを使わず簡単に施術できること
・持続期間がある程度(3〜6ヶ月)期待できること

ボトックス注射には特殊な細い針を採用しています。そのため、注射痕が目立ちにくく、施術を受けたことがわかるということもありません。施術当日にメイクをしたり、入浴したりと通常通りの生活ができます。

ボトックス注射を希望する動機の多くは、アンチエイジングです。ボトックスを注射でのシワ改善は、ここ10年ほどでかなり一般的になりました。
ボトックスは筋肉が原因で起こりうる症状(シワなど)への効果が期待できる施術です。施術部位はクリニックによって様々ですが、主な施術部位として挙げられるのは「顔」です。
顔の中の部位では、額・眉間・目尻・エラ・顎や鼻などの部分への施術が出来ます。
また、継続して注入することでその効果の持続がより期待されています。

やはり顔は年齢が表れやすい部分ですよね。
また、顔の表情は他人に与える印象を大きく左右する部位と言えます。非常に細い注射針を使って施術することで手術痕も残りにくいため、顔への施術に適していると言えるのではないでしょうか。

また、「ボトックスでシワを治療をすると、うつ病が治る」という内容の医学論文が発表されました。

「Treatment of depression with botulinum toxin A: a case series.」によると、10人のうつ病の方々にボトックス注射をし、シワの治療を行ったところ、2ヶ月後にはそのうちの9人のうつ病が改善されたそうです。加えて、残った一人の症状も大きく緩和されたというのです。

あくまで症例報告レベルなので、信頼度はそれほど高くないものの、この結果を受けてアメリカ国立衛生研究所(National institutes of Health, NIH)は、ボトックス注射によるしわの治療がうつ病改善に与える効果やその関連性についての調査を開始しました。
やはり表情一つで気分は大きく変わるもの。そういった意味でもボトックス注射は非常に画期的な技術と言えるのではないでしょうか。

眉間にボトックス注射をしたい!

眉間のシワを無くしたい

顔のボトックス施術の部位の一つとして「眉間」が挙げられます。
眉間のシワがあることで、「何か考え込んでいるのかな?」「何か悩みがあるのかな?」「機嫌が悪いのかな?」といった印象を相手に与えてしまうことがあります。そういった暗い表情は、老けた印象も同時に与える恐れがあります。
どうせなら、いつもいきいきとした表情でいたいですよね。

眉間のシワはどうやってできている?

眉間のシワを作る筋肉は二種類あります。縦ジワを作る皺眉筋(しゅうびきん)と横ジワを作る鼻根筋(びこんきん)です。
眉間のシワは、顔面神経によって動いています。顔面神経から枝分かれした細い神経の伝達を阻止することにより皺眉筋、あるいは鼻根筋、あるいは両者が収縮してシワを作らないようにするのが眉間のボトックス注射です。

眉間のボトックス注射で目が重い?

勿論、ボトックス注射はメリットばかりではありません。容量やボトックス注射を打った後の行動次第で副作用が酷くなったり、意図せぬ効果が出たりするようです。
眉間のボトックス注射のトラブルして挙がっているのは、「目が重くなる」というもの。確かにインターネットで調べてみると、「眉間のボトックス注射により目や瞼が重い」という声が挙がっているようです。
その原因は何でしょうか?また、それを防ぐ対処法はあるのでしょうか?

過度の注入

ボトックスは表情ジワの改善に対する画期的な治療法といえますが、担当するドクターの技術が未熟であったり、十分な知識をもっていない場合の治療は、合併症を引き起こすリスクがあります。
注入したボトックスを後から修正することは非常に困難なので、ボトックス注射の施術を受ける際は、担当するドクターに確かな技術や豊富な経験があるかを見極め、信頼できるドクターに施術を行ってもらうことが大切です。

眼瞼下垂の悪化

皆さんは「眼瞼下垂」という症状はご存知でしょうか?
これは瞼の機能異常の一種で、眼を開けようとしても上瞼が十分に上がらず、瞳孔の一部が隠れてしまう状態です。こういった症状がある方の場合、ボトックス注射を眉間に打つことでその症状を悪化させてしまうことがあるようです。
眼瞼下垂の際には、視野を補うメカニズムが働きます。しかし、ボトックス注射をすることで、眼瞼下垂症をリカバーするバックアップ機構を潰してしまうことになるのです。その結果、眉が下がり、まぶたが瞳にかぶさって視野が狭まります。
すると、まぶたが重い、視野が狭くなった、しかめ面(険しい顔)になったなどの症状が出てしまうのです。

眼瞼下垂が自覚できていなくても、ボトックス注射をすることでその症状が現れてしまうこともしばしばあります。
ボトックス注射の効果の持続期間は3〜6ヶ月間です。その間、効果が切れるまでじっと待つほかありません。
後悔しないためにも、ボトックスを注射の施術を受ける前に、眼瞼下垂があるのかどうかを調べ、よく確認する必要があります。
この症状は眉間の横ジワにボトックスを注射した際に多くみられるようです。

伸展

眉間の縦シワにボトックスを入れた場合にも、1~3.2%の確率で眼瞼下垂が起こってしまう、という調査結果があります。
眉間の縦シワにボトックスを注射する際は、先ほど紹介した鼻根筋、皺眉筋に対して主に注射を行うのですが、その際に、ボトックスが拡散し流れて、上眼瞼挙筋(じょうがんけんきょきん)にボトックスが作用してしまうことがあります。
そのため、眉間のボトックス注射を行うときは、ボトックスが上眼瞼挙筋がある眼窩の中に流入してしまわないように注意を払いつつ治療を行わなければなりません。
これを防ぐには、ボトックス注射の際にボトックスが眼瞼内に入らないよう、しっかりと手で抑えておく必要があります。
特に、皺眉筋と眼窩が近い方はボトックスが眼窩内に入らないように気を付けましょう。また、治療してしばらくは、洗顔の際に額や眉間を強くこすったり、マッサージしたりしないよう心がけましょう。

内出血

注入部分に内出血や腫れを引き起こす場合があり、そのために目が重くなります。
これは、注射針が細い血管に当たってしまうことによって起きるもので、熟練した医師による施術の際にもまれに起こることがあります。この内出血は、1週間程度で消失するそうです。腫れがある間は、注射部位が小さいため、メイクに(コンシーラー、ファンデーション等)でカバーすることが出来ます。

トラブルを防ぐには?

治療前に自身が眼瞼下垂などの症状を発症していないか医師に確認しておきましょう。
症状が顕在化していなくともその可能性は十分にあるため、自己判断だけではなく、専門家に見てもらうことが大切です。
治療当日は血流を良くする行為は避けましょう。飲酒や長風呂、過度な運動、など日常生活だけでなく、血流改善剤やアスピリン、サプリメントなどなどの薬品も控えた方が良いでしょう。マッサージしたり、こすったりすることも薬剤の伸展につながるため、洗顔や入浴の際は十分に注意する必要があります。
また、治療を受ける前にはクリニックをしっかりと調査して、選別する必要があります。未熟な知識や技術しか持たないドクターの下では、適切な治療は受けられません。信頼できるクリニックを選び、ドクターとよく相談をした上で施術を受けることが何より大切です。

おわりに


ボトックス注射は後から注入量を増やし効果を強めることはできるものの、逆に効果を弱める方法はありません。
数か月で効果が解消されるとはいえ、その効果によって後悔してしまうことがないようにしたいものです。そのためには入念な事前調査と治療後は細心の注意が必要です。

ボトックス注射で表情の悩みを解消し、明るくいきいきとした生活を送ってくださいね!

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